調停が成立した瞬間、「やった!」とはならなかった。
何ヶ月も調停を重ねるうちに、感情はゆっくりすり減って、気づいたら冷静になってた。終わった時の感覚は——
それだけ。それで十分やった。今日は、その日から始まった「スタンプラリー」の話をする。役所の窓口をぐるぐる回ったあの日のこと、知っておいてほしい制度のこと、そして——役所に対するイメージが180度変わった話。
調停離婚は「ゆっくり終わる離婚」
協議離婚と調停離婚の一番の違いは、「時間」かもしれない。1回の期日は数時間、次の期日まで1〜2ヶ月あく。何回も重ねていくうちに、感情が落ち着いていく。怒り、悲しみ、不安——それが「じゃあ次にどうするか」という思考に変わっていった。調停が成立した時にはもう、次のステップの準備ができてた。

離婚前にやっておいたこと──年金事務所へ
調停が成立する前に、弁護士に「年金事務所に行ってください」と言われた。年金分割の手続きのためだ。婚姻期間中の厚生年金を分割して、将来の受給額に反映させる制度。離婚成立から2年以内に手続きが必要で、弁護士に言われるまで知らなかった。
💡 年金分割:弁護士に言われて初めて知った
婚姻期間中に相手が厚生年金に加入していた場合、その一部を分割して自分の将来の年金に上乗せできる。忘れると永遠に取れなくなる。
離婚届を出した日——スタンプラリー、開幕
調停離婚の場合、調停成立から10日以内に役所に離婚届を提出する義務がある。協議離婚と違い、相手のサインは不要。調停調書の謄本を持っていけばいい。同時に出したのが婚氏続称届(旧姓に戻さない届出)。旧夫の戸籍から抜けて新しい戸籍を自分が筆頭者として作る——その手続きの窓口で案内されて、スタンプラリーが始まった。
回った窓口と内容
🗺️ コゼニーのスタンプラリー全記録
| 窓口 | 内容 |
|---|---|
| 戸籍担当 | 離婚届・婚氏続称届の提出、新しい戸籍の作成 |
| 子育て支援担当 | 児童手当の振込先変更(元夫名義→自分名義) |
| 福祉担当 | 児童扶養手当の受給申請 |
| 医療担当 | ひとり親医療費助成の申請 |
担当者が「次はあちらの窓口へ」と案内してくれたので、自分で「ひとり親の手続きがしたい」と言う必要もなく、仕組みとして自然に全部回れた。
子どもの戸籍は「自動で変わらない」
親権を取っても、子どもの戸籍は自動的に変わらない。子どもを自分の新しい戸籍に入れるには別途手続きが必要だ。
⚠️ 子どもの戸籍移動の手順(自動ではない!)
- 家庭裁判所に「子の氏の変更許可申立」を提出
- 許可が出たら役所に「入籍届」を提出
- これで子どもが自分の戸籍に入る
役所に対するイメージが180度変わった
それまでの私にとって役所は「税金を取るだけのところ」だった。たぶん、もれなく全員そう思ってるんちゃうかな(偏見やけど)。でも、この日以来——もう足を向けて寝られなくなった。
児童扶養手当、医療費助成、就業支援、弁護士無料相談、養育費保証の補助、JR定期30%割引……こんなに手厚くもてなしてくれていたとは。それからは、市の広報紙(市政だより)を目を皿にして読むようになった。役所は敵じゃなかった。味方だった。

知っておきたい制度2選
① 養育費保証サービス+市の補助金
養育費が未払いになった時に立替払いしてくれるサービス。多くの市区町村で初回保証料の補助金が出る。
調停調書の強さ
調停で離婚した場合の調停調書には自動的に強制執行力がある。「支払いが滞ったら財産差し押さえ+延滞料」の文言があれば、払わなくなった時の対処がしやすい。コゼニーはこの調書があったため、保証サービスの加入は見送った。
でも——養育費を取りっぱぐれてしまっている人には、入ることを強くすすめたい。手数料は引かれるが、ゼロのまま泣き寝入りするよりずっとマシ。コゼニーが実際に資料を取り寄せたのはこちら。
🔗 養育費保証サービス(イントラスト)
未払い発生の翌月に立替え、業者が督促してくれる。お住まいの市区町村で補助金の有無を確認してみて。
② JR通勤定期30%割引
ひとり親家庭はJRの通勤定期が30%割引になる。コゼニーは地下鉄通勤だったため断念したが、次に引っ越す時はJR沿線を意識すると誓った。住む場所を選ぶ段階から使える情報として覚えておいて。
協議離婚を選ぶ人へ:弁護士の無料相談を必ず使って
「うちはそこまでもめてないし」という人も、一度は無料法律相談に行ってほしい。多くの市区町村で弁護士による離婚・養育費の無料相談を実施している。お住まいの市区町村の公式サイトで「無料法律相談」と検索してみて。

まとめ:離婚直後のチェックリスト
📋 離婚直後にやること チェックリスト
- □ 年金分割の手続き(年金事務所 ※離婚成立から2年以内)
- □ 離婚届の提出(調停離婚は調停調書の謄本が必要・10日以内)
- □ 婚氏続称届(旧姓に戻さない場合・3ヶ月以内)
- □ 児童手当の振込先変更
- □ 児童扶養手当の受給申請
- □ ひとり親医療費助成の申請
- □ 子どもの戸籍移動(自動では変わらない!)
- □ 養育費保証サービスの検討(市の補助金あり)
- □ JR通勤定期割引(30%引き)の確認
- □ 市の広報紙・公式サイトを定期チェック
役所は敵じゃない。知れば知るほど、味方になる。
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※本記事はコゼニーの個人的な体験談に基づいています。手続き・制度の内容は自治体・状況によって異なります。詳細はお住まいの市区町村窓口または弁護士にご確認ください。



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