今日は、あまり表に出したくなかった話をする。
娘がお金を盗んだ。
一度ではない。何度も。
そしてコゼニーは、娘に向かって「お前は犯罪者や」と怒鳴った。今だから話せる。
📋 もくじ
最初は「ちょっと変わってる子」だと思ってた
近所のお祭りに行ったとき、「これでお昼も食べといで」とお金を渡した。
娘が帰ってきたとき、昼ごはんは食べていなかった。お金は全額、ヨーヨー釣りに消えていた。
「変わってるな」とは思ったけど、まだ笑い話の範囲だった。
お年玉も同じだった。手に入ったお金を、一番くじに全額つぎ込んでくる。「くじを引きたい」という気持ちが止められないみたいだった。
このころはまだ、「衝動性」という言葉を知らなかった。
次子のお金が消えた日
あるとき、次子が「お金がなくなってる」と言ってきた。
貯めていたお小遣いが消えていた。
長子だった。くじを引きたくて、妹のお金に手を出した。
問い詰めると、顔面蒼白で震えながら謝った。本当に反省しているように見えた。
でも、また繰り返した。
泣いて謝る→しばらく落ち着く→また盗る。このループが続いた。喉元過ぎればなんとやら、だった。
家のお金にまで手を出した
そして、家の冠婚葬祭用に置いていたピン札に手が伸びた。
1万円。
金庫でもなんでもない場所に置いていたコゼニーにも落ち度はあったけど、それにしても。
行き先はコンビニ。ローソンの一番くじ。子どもだけでのコンビニ利用は禁止していたから、ルールを2つ同時に破っていた。
「お前は犯罪者や」と怒鳴ってしまった
このときのコゼニーは、ガチギレした。
「お前は犯罪者や」と言った。怒鳴り続けた。
娘は震えていた。泣いて謝った。
怒鳴ったことを、今は後悔している。あのとき娘に必要だったのは「怖い親」じゃなかった。でも当時のコゼニーにはそれがわからなかった。
(このときの自分の気持ち・後悔については、また別の記事で正直に書く)
娘は「悪い子」じゃなかった
今なら少しわかる。
娘は「盗もう」と思って盗んだわけじゃない。「くじを引きたい」という衝動が、止められなかった。
反省している顔は本物だったと思う。でも「次はやめよう」という意志が、衝動の前では機能しなかった。
これは「しつけ」の問題じゃなかった。「意志の弱さ」でもなかった。

発達グレー・ADHDの特性のひとつに「衝動性」があります。「やりたい」「欲しい」という気持ちにブレーキをかける機能が弱く、頭ではいけないとわかっていても体が動いてしまうことがあります。反省して謝っても繰り返してしまうのは「性格の問題」ではなく「脳の特性」であることが多いです。
コゼニーが出した答え:出来ない環境を作る
怒り続けること、言い聞かせることの限界を感じたコゼニーが出した答えは、シンプルだった。
家に現金を置かない。
防犯カメラも考えた。でもやめた。
「監視で抑止力を鍛える」より、「そもそも盗めない環境を作る」方が、誰も傷つかない。娘も、次子も、コゼニー自身も。
この考え方は、のちに「環境調整」という言葉で発達支援の世界に存在することを知った。衝動性のある子への支援で、最も有効とされるアプローチのひとつだ。
- ❌ 意志力・根性で乗り越えさせる → 子どもを追い詰めるだけ
- ✅ そもそも「できてしまう環境」をなくす → 子どもも親も傷つかない
正解かどうかは今もわからない。でもあのとき、コゼニーにできる精一杯だった。
発達グレーの「衝動性」を知ってほしい
もしこれを読んでいるあなたの子が、似たようなことをしているなら。
「なんでこの子はわかってくれないんや」と絶望する前に、「衝動性」という特性を知ってほしい。
子どもは悪くない。親も悪くない。ただ、脳の仕組みを知らなかっただけかもしれない。
👉 発達グレーと気づいたとき最初にやることはこちら:発達グレーと言われたら今すぐやること3選
👉 女の子の発達特性が気づかれにくい理由:女の子の発達特性はなぜ気づかれにくいのか
※本記事はコゼニーの個人的な体験をもとにしています。発達特性の診断・支援については専門家にご相談ください。アフィリエイトリンクを含む場合があります。



コメント