「節税しよ」「控除を使え」って言葉、知ってるけどふんわりしか理解できてない——そんな人、めっちゃいると思う。
iDeCoもふるさと納税も「なんかお得らしい」で止まってる。
「でも自分には関係ないし」「パートやし大した額にならんやろ」
そう思ってる人に、一個だけ聞いてほしい。
同じ年収240万円なのに、A子さんよりB子さんの方が年間約7万円も手元に多く残ってるとしたら?
給料は一緒。勤務先も似たようなもの。でも手元に残るお金が7万円違う。その差を生んだのは「控除」という引き算だった。
「控除」を一言で言うと、引き算
難しく考えなくていい。控除は「引き算」だけ。
税金は「収入」にそのままかかるんじゃなくて、「収入からいろいろ引いた後の金額(=課税所得)」にかかる。
課税所得 = 収入 − 控除
税金 = 課税所得 × 税率
控除が増えるほど課税所得が下がって、税金が下がる。それだけ。あとは全部この応用。

今日の主役、A子さんとB子さんを紹介
2人のプロフィールはほぼ一緒。
👩 2人の共通設定(参考数字)
- 年収:240万円(パートタイム or 会社員)
- 子ども:1人(小学生)
- 離婚後のシングルマザー → ひとり親控除あり(35万円・2020年〜)
- 勤務先で社会保険(健康保険・厚生年金)に加入
😔 A子さん(無節税)
iDeCoもふるさと納税もやっていない。「よくわからんし、めんどくさい」で放置。
😊 B子さん(節税ガチ勢)
iDeCo月1万2千円+ふるさと納税年1万円。これだけ。
⚡ 2024年12月から:iDeCoの掛金上限が引き上げられた!
| 加入状況 | 改正前 | 改正後(2024年12月〜) |
|---|---|---|
| 企業年金なし会社員・パート | 月2.3万円 | 月2.3万円(変わらず) |
| DB(確定給付型年金)加入者・公務員 | 月1.2万円 | 月2万円 ⬆️ |
| 企業型DC加入者 | 月2万円 | 月2万円(変わらず) |
※DB・DC・iDeCoの合計が月55,000円以内という上限あり。自分の会社の制度は就業規則や給与明細で確認して。
まず「税金」だけで比べてみる
A子さんの年間税金
| 年収 | 240万円 |
| 給与所得控除 | −80万円 |
| 社会保険料控除(概算) | −35万円 |
| 基礎控除 | −48万円 |
| ひとり親控除(2020年〜) | −35万円 |
| 課税所得 | 約42万円 |
| 所得税(5%): 2.1万 + 住民税(10%+均等割): 5.2万合計 年間約7万円 | |
B子さんの年間税金
同じスタートから、2つだけ追加する。
| (A子さんと同じ控除) | 課税所得42万円まで同じ |
| + iDeCo掛金控除(月1.2万×12か月) | さらに −14.4万円 |
| 課税所得 | 約27.6万円 |
| 所得税(5%) | 1.4万円 |
| 住民税(iDeCo反映後) | 3.3万円 |
| + ふるさと納税1万円の税額控除 | −0.8万円 |
| 所得税1.4万 + 住民税2.5万合計 年間約4.4万円 | |
税金だけで年間約3万円の差。同じ給料なのに。
ここからが本番——手当まで変わる
税金が下がるだけでも十分やけど——iDeCoにはもう一個、すごいことがある。
児童扶養手当の判定にも使える。
児童扶養手当は「所得」が低いほど、もらえる額が多い。そしてiDeCoの掛金は、この「所得」の計算でも引いてもらえる。

手当を比べると
月3,500円、年間で4.2万円の差。税金の節約と合わせると——
全部合計すると、年間約7万円の差
✅ B子さんがA子さんより年間「得してる」内訳
| ① 税金の節約 | 約3万円 |
| ② 児童扶養手当の増加(月3,500円×12) | 約4.2万円 |
| ③ ふるさと納税の返礼品(1万円の納税で) | 約3,000円相当 |
| 合計 | 年間 約7.5万円 |
そして——B子さんが「損したこと」はひとつもない。
iDeCo月1.2万円は「消えたお金」じゃない。老後口座に積み上がってるだけ。60歳以降に自分で受け取れる資産。
ふるさと納税1万円は、実質自己負担2,000円。残りは税金が返ってくる仕組みで、さらに返礼品(お米とか食材)まで届く。
A子さんは何も悪いことしてない。ただ「何もしなかっただけ」で、年間7.5万円、損してる状態になってた。

自分の数字、シミュレーターで確認して
今回は年収240万のケースで計算したけど、年収・家族構成によって変わる。まずシミュレーターで「自分の場合」を確かめてみて。
① iDeCo 節税シミュレーター(公式)
掛金額と年収を入れると、節税効果が出てくる。「自分、月1万積み立てたら年いくら節税できるねん」がすぐわかる。
🔗 iDeCo公式 節税シミュレーター(国民年金基金連合会)
② ふるさと納税 控除上限シミュレーター
年収と家族構成を入れると「実質2,000円負担で寄付できる上限額」がわかる。これを超えると自己負担が増えるので、まずここで上限を確認してから申し込むのが正解。
🔗 ふるさとチョイス 控除上限シミュレーター
🔗 さとふる 控除上限シミュレーター
③ 児童扶養手当シミュレーターで確認
「iDeCoを始めたら手当はいくらになるの?」——これ、自分でシミュレーションできる。年収・養育費・控除額・子の年齢を入れるだけで目安額が出てくるで。
🔗 児童扶養手当かんたんシミュレーター(育はく)
※2026年4月の最新制度対応・社会福祉士監修。「iDeCo掛金ありの場合」は控除額の欄に入力してね。

コゼニーの結論:稼ぐ前に、守りを固める
稼ぐのは体力も時間もいる。
でも控除は、一回設定したらあとは毎年自動で効いてくる。
A子さんは毎年、防御装備ゼロで戦ってた。
B子さんは最低限の装備をつけただけで、年7万円違う場所に立ってる。
iDeCoもふるさと納税も、むずかしくない。最初だけちょっと調べたら、あとは放置でOKな仕組み。
「節税する」は意識高い系の話じゃない。しないと損してるだけ。
関連記事
- 103万の壁も節税も手当最大化も、全部同じスキームだった
- 差し押さえも年金分割も関係なかった──個人事業主シンママがiDeCoを始めた理由
- 【シンママ版iDeCo完全攻略ガイド】やるべき人・ステイな人チャートつき
※本記事の税金・手当の計算は2024年時点の制度をもとにした参考値です。実際の税額・手当額は年収・家族構成・お住まいの自治体によって異なります。正確な金額は税務署・市区町村窓口・FPにご確認ください。iDeCoの加入条件・掛金上限は職業・勤務先の企業年金制度によって異なります。



コメント