ADHD・ASD・LD(書字障害)のある娘が、私立中学に合格した。
大手の進学塾には、一度も通っていない。通ったのは地元の小さな個人塾——通称「おじいちゃん塾」だけ。2年間の塾代は約100万円。これで専願1校に絞って、合格した。
順風満帆だったわけじゃない。でも、うちの子にはこのやり方しかなかった。全部書く。
そもそも、団体塾が無理だった
中学受験といえば大手進学塾。これが世間の常識だと思う。でも、うちの子には最初から選択肢になかった。
特性的に、団体塾が合わない。大人数の教室、競争を煽る空気、決められたペースで進むカリキュラム——どれもうちの子の特性とは噛み合わない。無理に入れても、本人が消耗するだけなのは目に見えていた。
だから最初から、個別で見てくれる塾を探すと決めていた。

おじいちゃん塾との出会いは、偶然のラッキー
個別の塾を探して、いくつも見学に行った。その中でたまたま出会ったのが、地元の小さな個人塾だった。
先生は、ベテランのおじいちゃん。最初の見学のとき、その子どもの扱いが、とにかく百戦錬磨だった。
長年たくさんの子を見てきた人の余裕というか、うちの子の特性も「あー、こういう子ね」と自然に受け止めてくれる空気があった。気負わせず、でも見るところはちゃんと見ている。この人なら、と思えた。
正直、これは狙って出会えたわけじゃない。ラッキーだった。でも、足を使って見学を重ねていなかったら、この出会いもなかった。

2年間で約100万円——大手とは桁が違う
気になるお金の話。おじいちゃん塾の塾代は、2年間で約100万円だった。
大手の進学塾だと、6年生の1年間だけで100万円を超えることも珍しくない。それと比べると、かなり抑えられた。シンママ・個人事業主の家計にとって、この差は大きい。
送迎もしていない。子どもが自力で通塾した。送り迎えに時間を取られないのも、働く親としては助かった。
最初に「予算」を正直に伝えた
これが一番大事だったかもしれない。塾に通い始めるとき、先生に予算を最初に正直に伝えた。
「これだけしか捻出できません。この予算内で、予定を組んでください」と。追加講習も、特別講座も、予算の範囲でやってほしいとお願いした。
塾側からしたら、お金を引っ張れない客だ。でも、最初に上限を伝えておくと、お互いそわそわせずに済む。「ここで追加講習をすすめたら無理させるかな」と先生が気を遣うこともない。予算内でベストを尽くす、という共通認識ができる。

専願1校に絞った——一本勝負
受験校は、専願1校のみ。滑り止めも併願もなし。一本勝負だった。
あちこち受けて回るのは、うちの子の特性的にも負担が大きい。それより「ここに行きたい」と思える1校に絞って、そこに向けて準備するほうが、本人も集中できる。おじいちゃん先生を信じて、1校に賭けた。
結果、合格。少人数の私立女子校に、今も元気に通っている。
親がやったのは「勉強を教えること」じゃなかった
受験期、私は勉強を一切教えていない。
そもそも私自身、小4くらいで勉強につまずいた自覚がある。教える立場になれない。だから勉強は塾に任せて、私は「衣食住を整える人」に徹した。
特にこだわったのが睡眠。21時就寝を絶対に守った。特性のある子にとって、睡眠が崩れると全部が崩れる。勉強時間を削ってでも、寝る時間だけは死守した。

まとめ:うちの子には、このやり方しかなかった
- 特性的に団体塾は無理→最初から個別塾を探した
- 見学を重ねた中で、偶然「おじいちゃん塾」に出会えた(百戦錬磨の子ども扱い)
- 2年間で約100万円——大手より大幅に安い。送迎なしで自力通塾
- 塾に予算を最初に正直に伝えた→お互いそわそわせず予算内でベストを尽くせた
- 専願1校に絞って一本勝負→合格
- 親は勉強を教えず「衣食住を整える人」に徹した。21時就寝を死守
これが正解だとは言わない。でも、うちの子にはこのやり方しかなかった。「大手塾に通えないと中学受験は無理」と思っている人がいたら、そんなことはない、と伝えたい。
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