診断がついた日、すっきりした。
「ASD・ADHD・LD(書字障害)」。先生の口からその言葉が出た瞬間、頭の中で何かがカチッとはまった。長年の「なんでうちの子はこうなんだろう」に、やっと名前がついた。勝訴、みたいな感覚。
診断は終わりじゃない。取説もらったー!ここから攻略開始や。
診断前から、私は準備していた
うちの子は「学校では困らない子」だった。
立ち歩きもない。授業も妨害しない。勉強もなんとかついていける。先生からしたら、特に困らない子。困っていたのは、私だけだった。
提出物は出さない。字は汚い。漢字は極力書かない。でも授業にはついていけてる。話もできる。友達とのトラブルも「よくある範疇」と処理されてる。
だから何年も「さぼってる」「性格の問題」で片付けられてきた。先生にも、正直私自身にも。
でも違和感がずっとあって、自分で調べ続けていた。診断が降りる前から、「もし診断がついたら次にやること」をリストアップしていた。だから診断当日、先生に即答できた。

当日から動いた5つのこと
① 診断書を持って即日、市役所へ
診断が出たその足で市役所に向かった。目的は療育の申請。
療育を受けるには「受給者証」が必要で、それを取るには市区町村の窓口での申請が必要になる。診断書があれば申請できる。待っていたら待機期間がさらに伸びる。だから1日でも早く動いた。

⚠️ 実は、療育は診断がなくても通える。
受給者証の申請に必要なのは「医師の意見書」であって、確定診断は必須ではない。うちの子は「学校では困らない子」に見えていたせいで、困りごとを明文化できず二の足を踏んでいた。でも本来はもっと早く動けた。「困ってるかどうか自信がない」という状態でも、動いてみることをすすめる。待機期間は動き出した日から始まる。
② 投薬の方針を、その場で先生と決めた
ADHDには薬による治療という選択肢がある。事前に調べていたので、診断当日に先生とその場で方針を話し合い、投薬治療を選択した。
薬は「飲ませる・飲ませない」の二択じゃない。「試して、合わなければ変える」という感覚で使えるツール。困りごとに対してアプローチできる手段が増えた、それだけのこと。
③ LDセンターへの紹介状をもらった
うちの子にはLD(学習障害)の中でも、書字障害がある。字を書くことが極端に難しい状態で、「汚い字」「漢字を書かない」の原因はさぼりではなくこれだった。
LDは発達障害の中でも専門的なサポートが必要で、専門のセンターへの紹介が有効だと調べていた。診断当日に主治医に依頼し、紹介状を書いてもらった。
④ 精神障害者手帳の取得書類を依頼した
精神障害者保健福祉手帳は、診断がついたからといってすぐ手元に届くわけではない。
主治医に診断書(手帳申請用)を書いてもらう → 保健センターに提出 → 審査・認定 → 手帳発行、という流れで、数ヶ月かかる。だから動き出しは早いほどいい。
「子どもに手帳を取らせる」ことに抵抗感を持つ方もいると聞く。私は違った。診断書と手帳は「国が認めた困りごとです」という証明。困りごとがオフィシャルになることで、学校にも、社会にも、正面から向き合えるようになる。それが欲しかった。

⑤ 学校への伝え方を考えた
「先生にどう伝えるか」は慎重に考えた。
うちの子は学校では「困らない子」に見えている。だからこそ、こちらから伝えなければ何も変わらない。「診断が出ました」とだけ言っても先生には伝わらない。何に困っていて、どんなサポートがあると助かるかを整理してから話した。
診断書のコピーを持参し、「書字障害があるため板書が困難」「提出物の出し方に工夫が必要」など、具体的に伝えた。
診断は、終わりじゃない。始まりだった。
診断がついた日、私は泣かなかった。ホッとしたし、やることが見えたから動けた。
でも「すっきりした」のは、準備していたから。何もわからない状態で診断当日を迎えていたら、きっと頭が真っ白になっていたと思う。
もし今、子どもの診断を待っている最中の人がいるなら——診断が出る前から動ける準備はある。知識は、武器になる。

手帳を取ってから実際に何が変わったか——それは次の記事で全部話します。
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